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平成22年2月20日 マンション管理セミナー
メンテナンスの本当の目的を考える
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なぜ「給水管をメンテナンスするのですか」と聞かれて、あなたはなんと答えますか。 「メンテしないと水道が使えなくなるから」、「水が漏れたら困るから」とか、「安全な水質を確保するため」とか、もしくは「給水管を長持ちさせためと」といった感じでしょうか。どれも正しいのですが、私の場合は「建物そのものを長持ちさせるため」と答えたいと思います。少しでも広い視野や、少し先の将来を考えないと、近視眼的な考え方となり、結果として本末転倒な、「もったいない」メンテナンスとなってしまうことがあると思います。 |
◇給水管の定期点検 築後15年を経過するころに、一度、配管全体の老朽化具合をチェックする「劣化診断」を実施するとよいと思います。点検のポイントは給水ラインの弱点を探ることです。給水ラインの最大の弱点は、異なる金属が多く接触する水道メーター廻りです。ねじを切られたライニング鋼管が青銅製の弁類に直接的に接続されると、ライニング鋼管側の腐食が極めて早く進行し、10年足らずで漏水に至るケースもあります。その他、水栓との接続部で異種金属が接触するケース、意外な盲点としては、外面から腐食するケースもあります。
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◇排水管工事における合意形成 排水管の改修で必要となる合意形成は、総会での普通決議や特別決議だけではありません。総会承認後も円滑な工事を進めるために全居住者から「入室承諾」などの協力を取り付けなければなりません。しかも、「入室承諾」が必要な住宅内工事日は工事全体の流れの中で決めていくため、各住戸の希望する工事日で実施するような融通はききません。 「管理組合」は設計段階から、「生活への影響」について十分に理事会や専門委員会を中心に検討し、総会前から全居住者に説明し、意見を聞く必要があります。そのために必要な点を上げてみました。 ○工事費用の分担区分 ○生活への悪影響をやわらげるための対策
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